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温泉の作用

温泉に入ると家庭で入浴する時よりもポカポカと温まります。
これは温泉水に含まれているさまざまな鉱物質によるものです。 この鉱物質が皮膚から分泌される皮脂と結びつき、体の表面を覆うので、熱を逃しにくくするのです。
そのほか入浴の効果として、体に水圧がかかり、血液やリンパの流れが活発になる 「静水圧作用」、体が浮いて足腰への負担が軽くなる「浮力作用」、水が体をを支えるので転倒しにくく、 空気よりも抵抗があるので筋力の増強にもなる「水の粘性と抵抗」があります。
もともと温泉を利用して健康を回復することは民間療法として古くから行われてきました。

温泉効果をアップさせる入浴法

体と心にやさしい温泉。しかし入り方を間違えると思ったような効果が得られなかったり、事故につながることもあります。 より効果的な入り方を知ってリフレッシュ&リラックスしましょう!

食事の直前、直後、寝る直前は避ける

食事の直前に温泉に入ると、消火器への血流が少なくなり活動が抑えられます。 そのため、食欲が落ちてしまいせっかくの料理がおいしく食べられないということになりがちです。 また、食後すぐの入浴は血液が皮膚に集まって胃腸の働きが鈍くなるので、消化不良を起こします。
寝る直前に温まると、興奮や覚醒をつかさどる交感神経が優位になり、寝つきにくくなります。
健康的に入るなら、食後1時間から寝る前1時間までの間がおすすめ。

湯船に入る前に

寒い脱衣所からすぐ湯船に入ると血圧が一気に上昇するため、脳出血などの思わぬ事故につながりかねません。 必ずお湯を何度かかけて、湯温に体を慣らしましょう。特に熱めの湯に入る前はお湯をまんべんなく体にかけておきましょう。 かかり湯をたっぷり行い、腰まで浴槽につけてから少しずつ体を沈めます。

湯船に入ったら

温泉の安らぎ効果をもたらす理由のひとつに入浴姿勢があるといわれます。 広い浴槽で思いっきり手足を伸ばし、「大の字」になってお湯に浸かる気持ちよさがリラックス効果を生むのです。
湯船に肩までつかり、脚を伸ばして入るのがベター。 水の浮力が働いてふだん上半身を支えている腰や足が軽くなるので、関節や筋肉への負担が減り疲れがとれやすくなります。
乳幼児を入れるときも横に寝かせるように抱きましょう。

時間の目安

体が適度に温まってくると、1分以内に血流が全身を1周するといわれています。 温まり過ぎてそのペースが速くなると、動悸や気分が悪くなるなど、のぼせのもとになります。 また、汗をたくさんかくと血液が濃縮になり血栓(血の塊)ができやすくなり、それが血管に詰まると心筋梗塞や脳梗塞のもとになってしまいます。 顔がじんわり汗ばんできたら、十分温まったサインです。

入る回数

1日に何度も入ると、いわゆる「湯あたり」のもとになります。体温の高い状態が長く続き、体が疲労してしまいます。 温泉に入るのは多くても1日に3回までを心がけましょう。また、1回の入浴時に湯船への出入りを繰り返すのも体の負担になります。 1度の入浴につき湯船に入るのは3回。65歳以上の人は2回が目安です。

真冬の露天風呂

真冬の露天風呂は風情がありますが、外気と湯船の温度差が大きくなるため、 血圧の急な上昇や湯冷めによるトラブルに注意する必要があります。できれば昼間の11時から午後4時頃までの時間帯に入りましょう。

運動後の入浴

スポーツの直後の入浴は、循環不全をおこすことがあるので、1時間以上休んでから入りましょう。 長時間の移動で旅館に着いた直後も同様です。