私が卓球の指導を10数年前に初めて依頼された時、私は自分でまだ実績もついてきてないし畏れ多いって思って断った事が有ります。平成12年11月の全国青年大会のシングルスで優勝を機に(38ミリ球最後の私の大きな大会)ママさんの指導の道に入って行くのですが、私自身が高校時代迄、卓球を全くわかってなかった人なのでママさん達が理解して出来るようになるまで時間がかかるだろうけど上手くなったときにA級選手と互角に戦える様に教えたいって思って実践し、数名のママさんがその様に成長しています。しかしその道のりは険しかったんですよ。何故かって言うと初めて教えた(子供)中学生の女の子が次回までに必ず課題をクリアーしてくる子だったんです。今、考えると目標が高くてモチベーションを高くキープ出来る子でその努力と比例して中2で全国大会の切符を手に入れました。だから皆その子の様に手がかからずに強くなるものだと思っていたんです。教えたら強くなるそんなものだと…しかし、その後に続く子供達は同じ様に教えてもなかなか上手にならなかったんです。何で…って感じですよ。
他人にはわかるまで理解させるけれども、我が子には容赦無く鬼でしたね。指導員の資格を取りに行ったときにも反省したんですが、『コーチは4輪車の足で目的地に連れて行く人』だと指導を受けて我が子の育て方を誤ったって思いました。私物化してましたもん。ウィルの子育て論で更に反省しました。子供は凄くひねくれたけれど高校3年間の寮生活で素直に親に感謝出来る人間に成長しました。まだ卒業してないんですけど(早いけど)環境に感謝です。まだまだ子育ては終わってないんですけど。
でも、他人の指導に関しては出来ない時はわかってないから時期が来るまで理解させる事をやってきて同じ指導者の短大の先輩からあんた凄いよ♪育て方が松本先生やってないからって言われましたよ。
今それからは成長の早い人と遅い人の分析と考え方の分類を実践で学んでいます。
昨日はvoiceトレーニングに行ってきました。先生の会話の中でこんな生徒さんいませんか~から!
先生より年が上だからか視線が同じで先生の事を指摘するおじさんですって…まぁ似たようなので開き直って食ってかかる人とか居る居る!!私的には声楽の先生は私の出来ない体の空気の溜めれる全ての空洞に空気を溜めて、なおかつ振動を与えて震える所を全て震わせる技は凄いって思います。歌声も只者ではないですよ~もし、私が先生の言われる事を全て出来るようになって追い抜いたとしても(有り得ませんが)逆らう所は何も無いです。絶対服従です。指摘されたところは素直に認めますよ~だって私、出来てないんですもの。
別例で「こんなに歌を歌うことが難しいなんて…だったら歌いません。」って辞めて行った人がいるそうです。(私と考え方が似てる…心当たりある人…はい居ますね!!)私の生徒さんもこの年になってそこまでする必要が有るのでしょうか?って言う人いました。でも、上手くなりたいって言うんですよ。(周囲が皆、練習してますからね!追いつけ追い越せで人と同じ事やっててもダメでしよ~出来ない自分を正当化したい。何やらかんやら言い訳します)
私は『A級であろうがD級であろうが私の言ったことが出来ない人は皆同じ。卓球歴何年であろうがあの人は私より弱いとか言ったとしても関係無い。出きるようになったら認める。』ってそこまで滅多切りしますよ。でも、紙一重なんですよ。出きるようになったらなんだ~こんな簡単な事だったのかって今日はずっとマイナス思考だった生徒さんが(意識改革とか考え方の視点を変えたりして1時間位話をしましたね。)今日の今、一年以上出来なかった下回転サーブが出きるようになったしダブルスのローテーションが上手く出来ました。
思わず出た言葉は「楽なんですね~」って
そうよ~基本が出来たらなんて楽なんだろう♪って思うほど意外と簡単なんです。力はいらないし自然体だし。また、戦って勝つ事とは違いますけどね。凄く嬉しいですよ~伝わったし良さが実感出来たんだから。本当に誰でも皆さんちんぷんかんぷんだと思いますよ~でも、理解しようとする気持ちが芽を出して花を咲かせます。理解し出来る様になり共に喜ぶ!! これがコーチ業だと私は考えます。
指導者への道
2013年7月13日 | 0 comments