ダイエットが成功しないのは?
体重が同じなのに・・・
中年になっても若いころとほとんど体重が変わらないという人もいます。
しかし、残念ながら体の中身や体型は少しずつ変化しています。
40代で一番多いのが下腹部が出てきたとか、二重あごになってきたというものでしょう。
よほど積極的に運動をしている人でなければ、年齢とともに筋肉量は減ってきます。
また、細胞内の水分量も減るので、若い頃と体重が変わらないなら、その分脂肪の量は増えて体積も増えているということです。
特に年をとると腹腔内の内臓脂肪が増えるといわれています。
筋肉内の脂肪も増えてきて腕や足の筋肉が柔らか太りになり、二重あごのようにたるんでくるのです。
体型の変化にとって重要なのが筋肉の低下です。
おなかの前面にある腹直筋、腹横筋やわき腹にある外腹斜筋、内腹斜筋が弱くなると皮下脂肪が垂れ下がって下腹が出てきます。内臓脂肪も増えていればみぞおちの辺りから出っ張ってくるのです。
さらに年をとると骨盤の底部の筋肉も弱くなり、胃腸や子宮などの内臓の位置も下がってくるので、ますます下腹が出てきます。
単位体積あたりの重さは脂肪より筋肉の方が重いので、筋肉が減って脂肪が増えていれば体積が増している、つまり太っているのです。
こうなると、自分の姿を鏡で横から見た時にウエストラインやスカートの裾のラインが前下がりなっています。
腰周りに贅肉がつくとズボンやスカートが持ち上がることになり、裾が短くなったり、股の部分があたったりします。
特に外陰部の痛みは閉経以降、粘膜の乾燥が起こるとひどくなります。
このような加齢による変化は多かれ少なかれ誰でも起こることなのです。