自分の体質を知る
カバ体質
カバ体質の人は若いうちから太っていますが、たいてい年齢とともにますます太ってきます。
色白でやわらかい湿った皮膚をしていてむっちりと太っています。
皮下脂肪が多く、手足やお尻など全身的に太っているので、洋ナシ型肥満の場合が多いのです。
内臓脂肪は比較的少なく、体重のわりには高脂血症など血液検査での異常が少ないあるいは、まったくない場合もあります。
カバタイプの人は、年齢とともに肥満に伴う不具合が出てくるのが一般的です。
特徴
カバタイプの人の特徴は、非常にやせにくいことです。基礎代謝が低く、たいしてたくさん食べていなくても年齢とともに太ってきます。
食事制限をすると少し体重は減りますが、しばらくすると、その食事に適応して基礎代謝がさらに低下してやせなくなります。
その状態で食事量が増えると、以前より太りやすくなっているので容易にリバウンドをするという悪循環になってしまいます。
また、むくみやすいのも特徴で、水分をとり過ぎたり、長く同じ姿勢を続けるとむくんで体重が増えてしまいます。
もともと便通には問題ないタイプですが、太ってくると多くの人は便秘もひどくなります。
ヴァータやピッタに比べて活発でない人が多いので、あまり動かないことも便秘の悪化要因と思われます。
カバタイプの人は、家族も同じような体型ということが多く、遺伝的に太りやすくやせにくい要因を持っていると考えられます。
情緒的にはゆったりしていて精神的に安定しているタイプですが、なかなかやせないために肥満ストレスを感じるとうつ状態にもなってしまいますので、生活習慣病などが何もなければWHOの基準の「やや肥満」とされるBMI=25~30未満をまず保つことです。
もう少し減量したほうが良い場合、BMI=30以上の人ではまず30を目標とし、次いで27くらいをめざすのが確実でしょう。